住宅の床下高さが50㎝超。それでも床下の木材水分率が高い古民家に敷炭を行ってきました - 近江通商株式会社

住宅の床下高さが50㎝超。それでも床下の木材水分率が高い古民家に敷炭を行ってきました

冬季は薪炭オヤジとして林業に勤しんでいましたが、もう少しするとシロアリの羽蟻を見かける季節になります。そうした中、京都府舞鶴市内の築70年の古民家に暮らす方から「昨年実施したシロアリ駆除の薬剤対策と今後の床下湿気対策として竹炭を敷炭して欲しい」とのご依頼を受けて早速に行ってきました。

かつては河川敷だった、という住宅地に建つ古民家

訪問して直ぐに床下木材の水分率を測定すると、この時期にしては高い19%台の数値を示しました。お伝えするとご夫婦からは「水分率が高いことは、シロアリ駆除を実施した業者から聞いて知っている」「昨年、シロアリの薬剤散布を行ったが、薬剤が嫌いなので竹炭で解決したい」とのお話でした。
また、かつては「河川敷だった」ということから地下水も高い位置にあるようです。そこを考慮して、この古民家は床下高が50㎝超と少し高い設定でしたが、それでも木材の水分率が上がっています。そこで敷炭は0.1㎜厚の防湿シートを敷いた上に、坪当たり16袋の竹炭を設置しました。比較的多めの竹炭数量ですので、梅雨時期の湿気上昇もシッカリ抑えてくれるでしょう。

換気口の設置をアドバイスしました

併せて建築士が家の状態や敷地環境を見たうえで行う「湿気から家を守る術」をお伝えさせていただきました。この古民家には、北側に換気口が無いので3カ所程度設けることをアドバイスさせていただきました。やはり床下の通気は大切ですから。

さて、今年の長期予報では「今年の夏も危険な暑さが予想される」と伝えています。厳しい環境が続きそうですが、床下の湿気対策で人と住いの健康を守っていきましょう。