入居して1か月、新築住宅なのにカビが発生・・・とのご相談がありました - 近江通商株式会社

入居して1か月、新築住宅なのにカビが発生・・・とのご相談がありました

時々いただく「新築なのにカビが発生! 何故?」というご相談です。昨日も新築して入居1か月という男性から相談がありました。
昨年11月にベタ基礎工事を実施。基礎パッキン(基礎と土台との間に挟む部材)で床下の通気を確保した近年最も多い木造住宅の仕様です。この方は、ご自身で床下に入り断熱材の隙間を補修していたそうですが、その時に床下の木材(大引)にカビを発見、さらに断熱材(スタイロフォーム)に多くの水(水滴)を確認したので湿気対策が必要ですか?と相談されてきました。
この原因について、近江通商のホームページ「竹炭パワー」には次のように説明しています。

床下の木材(大引)と断熱材(スタイロフォーム)

新築住宅の床下は湿気に満ちている!

新築なのにカビが発生! 何故ですか?
その主な原因は、ベタ基礎(生コンクリートを大量に使う基礎コンクリート)が乾燥するまでに住宅が完成し、入居が始まってしまうからです。この件について一部の建築関係者は「防湿仕様のベタ基礎に湿気対策は必要ない」と説明される方がおられますが、実はこれ大きな間違いです。
生コンクリートの乾燥には2年という長い期間が必要ですが、住宅は着工から僅か半年程度で完成します。このため、入居後に部屋や収納スペースの湿気が急上昇! カビが発生するというものです。近年の木造住宅は基礎の形状から床下の通気性が悪く、さらに住宅密集地や窪地(低地)といった悪い条件が重なると「新築から僅か3年でシロアリの被害が確認された」という事例が報告されています。

今回のケースでは、更に次の説明を付け足しさせていただきます。

断熱材(スタイロフォーム)は、通常床下の全面に施工します。断熱材は耐水性に優れているので結露などの水滴や水があっても吸収しません。よって新築木造住宅の床下環境は、調湿機能のないベタ基礎のコンクリートと断熱材(スタイロフォーム)で構成された空間といっても過言ではありません。このような空間では、一部表面に出ている木材(大引)にベタ基礎(生コンクリート)からの水分が集中! その結果、木材の含水率が急上昇してカビが発生するということです。

床下調湿竹炭で床下の湿気対策を!

今回のケースは、自ら床下点検をされたことで発見が早く、家中のカビやシロアリ被害という大事に至らなかったのが幸いです。私からは、床下の調湿機能に優れた「床下調湿竹炭」を坪当たり20㎏以上敷設することで解決できます、とアドバイスさせていただきました。新築住宅では、床工事前に敷炭されることをお勧めします。

林野庁ホームページ:林政部経営課特用林産対策室も下記のように説明されています。

住宅の床下に敷設すると、梅雨期等に床下の湿度及び木材の含水率が高まるのを緩和し、木材の腐朽を防ぎます。また、室内等を適切な湿度に保つことによって、カビの発生を防ぎ、それをエサとする微生物やシロアリの被害を防ぐことになります。