敷地内に小川が流れ、湧水のある暮らしが続く琵琶湖畔の集落。その集落に建つ古民家に敷炭をしてきました - 近江通商株式会社

敷地内に小川が流れ、湧水のある暮らしが続く琵琶湖畔の集落。その集落に建つ古民家に敷炭をしてきました

水が豊かな琵琶湖畔の集落に建つ築60年ほどの古民家です。長年の湿気で畳も床板もブカブカの状態でした。床下の土も湿っています。木材水分率を測ると床束が45%、大引が32%という数値で、多くの床束が木材腐朽菌に侵されている状況でしたが、シロアリの食害は見当たりませんでした。

暑い日が続いていましたが、是非とのご依頼があって8月5日(土)に床下の敷炭工事をしてきました。床下に厚さ0.1mmの防湿シートを敷き、その上に坪当たり12袋の竹炭を置きました。これまでの実績(詳細は、下記の報告)から、秋には木材水分率は下がり、半年後には15~20%程度になるものと思います。

床組みの改修と畳の入替え(新調)を希望されましたが、「これまで畳が湿気を吸収していましたが、これからは竹炭が調湿してくれます。これ以上、畳や床組みが悪化することはないだろう」との説明で様子をみることになりました。竹炭の効果を実感していただけるものと確信しています。もし、大きなリフォームをされるなら耐震補強も併せて行うことを提案させていただきました。

敷地内には小川があり、湧水を利用した「かばた・かわと」という洗い場がある地域です。水が豊かな地域ですが、反面、地面からの湿気に悩む地域でもあります。半年後の結果が楽しみです。
報告:敷炭(床下調湿竹炭)により、床下の木材含水率が大きく下がっていました